2023年1月17日、大手編集者のこんな投稿があった。
天下の集英社マーガレット編集部の副編集長氏は炎上覚悟の上での発言だったようだが、この編集者の「ホンネ」にマンガ家さん界隈がざわついた。
そもそも「ほとんどの漫画編集者はそうなんじゃないかな」と勝手に同業者を巻き組んで来るところが腹立たしい。私としてはこの編集者とは異なる意見である。
無論マンガを編集する機会が多ければ、この編集者の言うような指摘を超えた修正に巡り会う機会もある。この時ばかりは言葉の限りを尽くして称賛すれば良い。
毎回そんな奇跡に期待するぐらいなら、編集者自身の提案を練るべきである。そうご立腹のマンガ家さんたちは言ってるのだ。申し訳ないぐらいにまっとうな意見である。
大体修正案通りに直していただいたのならありがたいぐらいで、表現に対して全責任を負うのは著者であるマンガ家さんなのだ。勘違いしてはいけない。編集者は一番最初の読者として気づいた事を進言するに留める方がいい。
編集長以外の編集者は、全て編集長の意向を汲んだ雑誌方針の範疇で担当マンガ家さんの表現を守って味方にならなければならない。板挟みで非常にストレスフルな立場であるが故にやり甲斐もひとしおなのである。
私自身もたくさんのマンガ家さんを見てきた。一人ひとりに個性があり人によって対応もカスタマイズしていく事を要求される。
今回の騒動で良かったことが一つあるとすれば、多くのマンガ家さんの修正への対応やその捉え方についての意見が多く知ることが出来た事だ。